【Bを選択】
ルディ
「右の『アンジェリカ』の方に行ってみないか?」
アレクシア
「そうしましょう」
アタシとアレクシアは右のほうへ進んでいった。
しばらく歩いていると、遠くに光が見えた。
ルディ
「もしかして、出口?」
アレクシア
「かもしれませんね」
アタシたちは歩いていく。
やがて、出口を抜けた。
そこには、巨大な古代遺跡が広がっていた…
…え??
ルディ
「あれ? え?? 遺跡??」
アレクシア
「ルディ! あれを見てください!」
アレクシアが指差した方向には、遺跡のてっぺんに巨大な太陽が輝いていた。
いや、ただの太陽ではない。
アンジェリカの顔をした太陽がサンサンと輝いていた。
アレクシア
「アンジェリカ様!」
ルディ
「え?? アンジェリカ、何してんの??」
アレクシア
「あぁそうか。ここがあの伝説の遺跡だったのか!」
ルディ
「え? 何?? 伝説??」
アレクシア
「知らないのですか!? 太陽の神・アンジェリカ様を祀る古代遺跡。その名も、ピカピカ遺跡ですよ!」
ルディ
「ピカピカ…?」
アレクシア
「アンジェリカ様…森の洋館に、遺跡を隠していたなんて…!」
んん???
ちょっと待ってくれ。
これはどういう展開なんだ??
だが、おかしな展開は続く。
遺跡の上で輝くアンジェリカの顔をした太陽は、口から何かを大量に出した。
ボトボトと雨のように落ちてくるソレは、ボトルに入ったケチャップだった。
アレクシア
「こ、これは…! ケチャップ!」
ルディ
「あぁ、うん…」
アレクシア
「なるほど。そういうことか…!」
ルディ
「何が?」
展開について行けず、もう呆然と聞き返す。
アレクシアは1人深刻そうに言った。
アレクシア
「厨房でアンジェリカ様が口から吐いていたもの。それは、ケチャップだったんですよ…!」
ルディ
「そうなの?」
アレクシア
「このピカピカ遺跡のアンジェリカ様が口からケチャップを吐いている…! つまり、そういうことです!」
ルディ
「つまりって、関係が分からないんだけど…」
アレクシアは1人納得して、言った。
アレクシア
「これで証拠も揃った! ルディ! みんなの所に行きましょう! 謎は全て解決しました!」
ルディ
「解決…したのか? アタシ、なんか情報の消化不良で胃もたれしてんだけど…」
アレクシア
「消化不良? なら、これを食べるといいですよ!」
そう言って、アレクシアは笑顔で、アンジェリカの顔をした太陽の口から吐き出されたケチャップのボトルを手渡す。
アレクシア
「ピカピカ遺跡の特産物。アンジェリカ様のケチャップです。万病に効きますよ」
ルディ
「………」
ピカピカ遺跡とか…
アンジェリカの顔型太陽とか…
ケチャップとか…
なんだろう。
アタシがおかしいのかな。
これは夢かな。
うん。
きっと夢だ…
NORMAL END【ピカピカ遺跡のアンジェリカ】