【Aを選択】
ルディ
「左の『犯人は』の方に行ってみないか?」
アレクシア
「行ってみましょう」
アタシたちは通路を進んでいった。
しばらく進んでいくと、明かりが見えてくる。
ルディ
「出口じゃないか?」
アレクシア
「そのようだ」
迷いなく進んでいった。
その先に何があるかなんて、考えずに。
ルディ
「出た!」
ぶっちゅぅ、ぶぶっぶっ、ぶびっ
ルディ
「???」
なんだ?
何が起きた?
通路の出口を出たと思ったら、なんかすっごい下品な音がした気がしたんだけど?
アンジェリカ
「はあ~。なんでケチャップを使い切る時の音って、こんなに下品なのかしら」
ん?
アンジェリカの声が上から聞こえる?
アタシは上を見上げた。
すると。
目の前には、巨大なアンジェリカが、アタシを覗き込むように見ていた。
アンジェリカ
「まぁでも、無事にオムライスが出来上がったし! みんなに振舞いましょう!」
え?
何?
どういうこと?
っていうか、なんかアタシ、あったかい物の上に乗ってる?
アレクシア
「う…」
ルディ
「あ、アレクシア…?」
アタシはアレクシアの声がした方を見る。
そこで驚愕する。
そこには、アレクシアの形をした、ケチャップがあった。
ルディ
「えっ!? えぇ!?」
驚いた拍子に、アタシは自分の手元を見る。
アタシの手は、ケチャップになっていた。
いや、手だけじゃない。
体が、ケチャップに…!!!
アンジェリカ
「みなさ~ん。オムライスを持ってきましたよ~」
ルース
「はあ。パーティーにオムライス?」
ネストリ
「わーい! オムライスだ~!」
ラルス
「アレクシアやルディを呼んでこなくていいのか? アンジェリカの悪戯のせいで、あの2人はまだこの屋敷で、いもしない犯人の手がかりを探し回っているんだぞ」
アンジェリカ
「この程度の謎が解けないなんて、アレクシアもまだまだね。もう少し放っておきましょう」
ルース
「ルディ…アレクシアに付いていったばかりに、とばっちりですね」
ルースはクスクスと笑いながら、オムライスを…ケチャップとしてアタシとアレクシアがかかっているオムライスを口に運ぼうとする。
ま、待ってくれ…!!
食べないで…!!
ルース
「うん。おいしい」
BAD END【ケチャップになったルディ】