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ルディ
「そうだね! 戻ろう!」
アタシたちは来た道を引き返した。
階段を降り、厨房に向かう。
厨房には、ルースのほかに、ラルスとネストリもいた。
ルディ
「ラルスたちも、調べ終わったのか?」
ラルス
「あぁ、調べた結果。もうこれしか考えられなくてな」
ネストリ
「ルディたちはどうだったー?」
ルディ
「しっかりいいネタ仕入れてきたぜ!」
ルース
「ネタって、寿司じゃないんですから」
アレクシア
「ひとまず、全員の情報を共有しようか」
最初に口を開いたのはルースだった。
ルース
「僕は、犯人はアンジェリカ様だと思いますね。現場が荒らされていませんし、冷蔵庫からケチャップだけが消えている。吐血と見せかけて、ケチャップを使ったのでしょう」
ラルス
「僕も、犯人はアンジェリカだと思う。ネストリと一階を調べたが、ほかに真犯人がいるようには見えなかった。なによりも…勝手に入って申し訳ないが、アンジェリカの部屋を調べさせてもらった。そこに置いてあった日記に、今日のことが書かれていた…我々にドッキリを仕掛けるという日記がな」
アレクシアは、ラルスがアンジェリカの部屋に入った、のあたりで眉をピクリと動かしたが、日記の内容を聞いて納得した。
ルディ
「っていうか、ルースとラルスの情報。すっげー具体的すぎて、すごいな」
ルース
「ルディとアレクシアはどうでしたか?」
ルディ
「こっちはなんていうか、看板に書いてあったというか…」
ラルス
「看板?」
ネストリ
「そんな分かりやすい情報があったの?」
アレクシア
「えぇ。とても分かりやすい情報でした」
アタシたちは、二階の隠し通路と看板の話をする。
ルースもラルスもネストリも、不思議ながらも納得した。
ルース
「なら、もう決まりですね」
ラルス
「そうだな」
アレクシア
「残念ですが、もう逃げ場はないですよ」
ネストリ
「犯人を追い詰めるってたーのしー!」
ルディ
「つまり、こういうことだよな」
アタシは決め台詞を言う。