【Cを選択】
アタシはアレクシアと一緒に行動することにした。
ルディ
「アタシ、アレクシアと一緒に2階を調べるよ!」
アレクシア
「構いません。この中で唯一アリバイがあるのは貴女だけですから」
こうして、それぞれ別れて探索することとなった。
+++++
アレクシアと共に2階に上がる。
そこは客室で、部屋がいくつも並んでいた。
ルディ
「部屋がいっぱいあるな…端から調べていくか?」
アレクシア
「そうしましょう。なんでもいいので、おかしな物があったらすぐ教えてください」
アレクシアは左側の部屋を、アタシは右側の部屋をそれぞれ調べる。
一体、誰が犯人なんだろう。
いや、どこに犯人がいるんだろう。
そうこう思いを巡らせながら調べていたら、あっという間に奥の角部屋まで調べ終えてしまった。
アタシの方は、手がかりゼロ。
アレクシアはまだ部屋を調べている。
ルディ
「うーん、収穫無しかぁ…」
その時だ。
ふと角部屋の突き当たりの壁に手をついた瞬間…
ルディ
「おわ!?」
壁が動いた。
いや、回転したのだ。
まるで回転扉のように。
ルディ
「え…」
壁だと思った扉の向こうには、まだ空間が続いていた。
光はなく、暗い空間だけが続く。
隠し通路だ。
ルディ
「アレクシア! これ、なんだ?」
アタシの声に、アレクシアがすぐやってくる。
驚くと同時に、訝しげに回転扉を見つめる。
アレクシア
「…この洋館には何度も来ていますが、こんなものがあったなんて、初めて知りました」
ルディ
「なんか、怪しくない?」
アレクシア
「怪しいですね」
アレクシアは明かりの代わりに炎の剣を出現させる。
アレクシア
「この明かりを頼りに、行ってみましょう」
アタシとアレクシアは隠し通路の中へと入っていった。
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暗闇の中。
長い廊下だけが続いていく。
ルディ
「なぁ、アレクシア。この洋館って、誰が作ったんだ?」
アレクシア
「アンジェリカ様です」
ルディ
「じゃあ、この空間も…アンジェリカが作ったってこと?」
アレクシア
「そうなりますね。私は初めて知りましたが」
ルディ
「なんのために作ったんだろう…?」
アレクシア
「アンジェリカ様のお考えは、人知を超えていますから」
その時だ。
2つの分かれ道が、アタシたちの前に現れた。
左右に矢印の看板があり、文字が書かれている。
左には『犯人は』、右には『アンジェリカ』と書かれている。
アレクシア
「なんだこれは…」
ルディ
「えっと…犯人は、アンジェリカ??」
アレクシア
「まさか、そんなはず…!」
アレクシアはハッとする。
アレクシア
「いや、だが待て…全てはアンジェリカ様の仕業だとすれば…いろんなことに辻褄が合う…!!」
ルディ
「マジで!?」
アレクシア
「あれも、これも、それも…アンジェリカ様がやったことだとすれば…」
ルディ
「あれも、これも、それも!?」
あれも、これも、それも、とはなんのことか分からないけど、なんかフワッと理解した。
アタシとアレクシアは目を合わせる。
アレクシア
「間違いない。犯人はアンジェリカ様だ。ルディ。一度、戻って、全員にこのことを知らせましょう」
アタシは言った。