【Aを選択】
ルディ
「犯人は、アンジェリカだ!」
厨房に、アタシの声が響く。
途端、クスクスと笑い声がした。
倒れているアンジェリカが、笑いながら、身を起こしたのだ。
アレクシア
「アンジェリカ様っ!!」
アレクシアは驚きながらも、主が生きていたことに喜ぶ。
ルースは呆れた。
ルース
「まったく。手の込んだことを…」
ラルス
「殺人事件ごっこは楽しかったか?」
ネストリ
「アンジェリカ、おはよー!」
立ち上がったアンジェリカはアタシたちに言った。
アンジェリカ
「みなさん、よく謎を解いたわね。よくやったわ」
ルディ
「よくやったわって…このまま謎が解けなかったら、どうするつもりだったんだよ」
アンジェリカ
「事件が迷宮入りして、私も生きたまま霊安室に連れて行かれるところだったわ」
アレクシア
「危ないところでしたね!」
ルース
「危ないって…僕らは、取り乱したアレクシアに斬りかかられるところでしたから。僕らの方が危なかったですよ」
ラルス
「さて。事件は解決したが、この後はどうするんだ? まだパーティーを続けるか?」
アンジェリカ
「うふふ。もちろん。パーティーを続けましょう! みなさん、お腹空いているでしょう? 今度こそ、お料理を作って持っていくわ」
ネストリ
「わーい! ご飯だー!」
こうして、アンジェリカの悪戯は幕を閉じたのだった。
アタシたちは、パーティーを楽しみ、霧が晴れるころに解散した。
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ルディ
「それにしても、すっかり冷えてきたな」
ルース
「もうすぐ冬ですからね」
季節は秋を終え、冬になろうとしていた。
TRUE END【犯人はアンジェリカ】