【Bを選択】
ルディ
「他に何か日記に書き残してないかな?」
ネストリ
「えぇ。まだその日記読むの?」
ラルス
「もう十分だろう」
ルディ
「もう一個くらい証拠がほしいな」
アタシは日記を読み進めていく。
すると…
+++++
11月4日
今日は森の洋館でパーティー!
みんなにドッキリができて楽しかったわ。
11月4日
今日は森の洋館でパーティー!
みんなにドッキリができて楽しかったわ。
11月4日
今日は森の洋館でパーティー!
みんなにドッキリができて楽しかったわ。
11月4日
今日は森の洋館でパーティー!
みんなにドッキリができて楽しかったわ。
11月4日
今日は森の洋館でパーティー!
みんなにドッキリができて楽しかったわ。
11月4日
…あれ?
おかしいわね…
今日は森の洋館でパーティーをしたのだけど…
あれ?なんかおかしいような…
昨日も同じことをしたような…
11月4日
やっぱり、おかしい。
なにもかもが昨日と一緒。
あれ?どうして?
どうして???
11月4日
頭がおかしくなりそう…!
なんでずっと同じ日が続くの…!?
11月4日
お願い、だれか…
終わらせて…
+++++
アタシたちはゾッとした。
え?
まさか…
ラルス
「そんなはずない…世界が…このパーティーが、ループしている…!?」
ネストリ
「ループってなーにー?」
ルディ
「繰り返すって意味だよ…!」
怖くなって、アタシは日記を閉じた。
嘘だろ?
真実を突き詰めた先が…
こんな…!!
ラルス
「はは…ははは…」
ルディ
「ラルス…?」
ラルス
「悪いが、僕は、こんな真実など認めない」
ラルスは懐から、ケチャップを出した。
そして、それをチューブから一気に飲み始めた。
ルディ
「ラルス!?」
ネストリ
「ラルス!! それはダメだ!」
ネストリが叫んだ時には、すでに遅かった。
ラルスはケチャップの飲みすぎで、目から、耳から、鼻から、ケチャップを吹き出して死んだ。
ネストリ
「うわあああ!! ラルスうう!!」
ルディ
「そ、そんな…!」
ネストリ
「うっう…! ラルスだけ一人で、死なせはしないよ…!」
そう言って、ネストリも懐からケチャップを取り出して、チューブから一気に飲み始めた。
ルディ
「ネストリ!!」
ネストリはラルスの後を追って、ケチャップを穴という穴から噴き出して、死んだ。
ルディ
「そ、そんな…嘘だ…! こんなの、嘘だ…! ループなんて…!!」
アタシは日記で自分の頭を殴った。
意識が薄れるまで、この悪夢が覚めるまで、頭を殴り続ける。
やがて…
アタシは頭の殴りすぎで倒れた。
意識が朦朧とする…
+++++
気がつくと。
アタシはバスに揺られていた。
ルディ
「あれ…?」
ルース
「大丈夫ですよ、まだ寝てて。到着まで時間がかかりますから」
隣にはルースがいる。
あれ?
もしかして…
ルディ
「ルース…アタシ、あれからどうなったんだ?」
ルース
「はあ?」
ルディ
「アンジェリカの森の洋館で、11月4日がループしてることに気づいて…それで…」
ルースは呆れる。
ルース
「何を言っているのか分かりませんが。これからアンジェリカ様のパーティーに出席するのですから、変なことは口走らないように」
ルディ
「…え?? これから??」
ルースは呆れと心配の混ざった顔でアタシを覗き込む。
ルース
「大丈夫ですか? 今日はまだ始まったばかりですよ」
アタシたちはアンジェリカのパーティーに向かう。
今日はまだ始まったばかり。
そう。
また、何度目かの11月4日が始まるのだった。
BAD END【ループする11月4日】