【Bを選択】
アタシはトムを布団の中に戻した。
トム
「なっ!? 何故!?」
ルディ
「やっぱり、みんなの意見は大事だよな」
ラルス
「不審物には触らない。鉄則だな」
ネストリ
「それじゃあ、もうちょっといろいろ、犯人の手がかりを探していこっか!」
アタシたちは部屋を再び探索する。
トムは何故か慌てていた。
トム
「ちょっと待ってくれ! お願いだ! 僕は犯人を知っているんだ!」
ラルス
「心当たりがあるから、知っているに変わったな」
ネストリ
「あれれー? なんか変だねー!」
その時だ。
アタシはゴミ箱から、クシャクシャに丸められた紙を見つけた。
ルディ
「あれ? なんだこれ?」
広げてみると、そこには文字が書かれていた。
【助けて。トムに殺される】
ルディ
「なっ!? トムに殺される!?」
ラルス
「なに?」
ネストリ
「え? どういうこと!?」
ルディ
「この紙に書いてあった!」
アタシは紙をラルスとネストリに見せる。
ラルス
「この筆跡…アンジェリカのものだ」
ネストリ
「アンジェリカ…まさか、トムに殺されることが分かってたの?」
ルディ
「ってことは、犯人は…」
アタシたちは、布団を見る。
トムは布団の中で黙っていた。
だがやがて、クックックと笑いはじめる。
トム
「クックック…バレたなら、仕方ない」
ラルス
「お前がアンジェリカを…!」
トム
「いかにも、トムというのは仮の姿。僕の本当の名は、ケチャップのメアリー!」
ルディ
「ケチャップのメアリー!?」
ネストリ
「なにそれー!」
途端、布団の中から勢いよく、大量のケチャップが吹き出た。
アタシたちは、ケチャップの波に呑まれた。
ルディ
「おぼぼぼぼぼぼ!!!」
アタシはケチャップに溺れた。
トムもといケチャップのメアリー
「クックック!! ケチャップ万歳!! ケチャップ万歳!!」
やがて、森の洋館から、ケチャップが噴き出すように溢れ出た。
ケチャップはアルシデ中を覆い、アルシデはケチャップの世界となった。
BAD END【ケチャップに溺れる世界】