【Aを選択】
ルディ
「犯人は…ルースなんだろ?」
ルース
「………」
ルースは黙ってアタシを見つめる。
沈黙が耐えられなくて、アタシは言った。
ルディ
「その服の裾に付いた赤い汚れ…アンジェリカを殺した時に付いた血なんだろ?」
ルース
「………」
ルディ
「ルース…お願いだ、本当のことを話してくれ…」
ルースは大きく溜息をついた。
ルース
「まったく…何を言い出すかと思えば…」
ルディ
「違うのか?」
ルース
「違いますよ」
その言葉に、拍子抜けする。
あれ?
違った??
呆れた様子で、ルースはアタシに近付く。
ルース
「服の裾に付いた赤い汚れは、ケチャップですよ」
ルディ
「へ? ケチャップ??」
ルース
「話は変わりますが、ルディ。ケチャップを飲み過ぎると人はどうなると思います?」
ルディ
「え??」
次の瞬間。
ルースはアタシの頭を掴み、懐から取り出したケチャップをアタシの口に突っ込んだ。
ルディ
「んぐう!?!?」
勢いよく、ケチャップが喉を通って胃に流れ込む。
鼻いっぱいにトマトの匂いが広がった。
ルース
「ケチャップを飲み過ぎると、人は穴という穴からケチャップを噴き出して死ぬそうです」
ルディ
「んごごっ!!」
ルース
「ルディ。貴方は真実に近付き過ぎました。残念ですが、死んでください」
とめどなくケチャップが口から流れ込んでくる。
だんだん、視界が赤くなっていく。
ルディ
「ぶぼおおおおお!!!」
目から、鼻から、耳から…
アタシはケチャップを噴き出す。
ケチャップの匂いに包まれながら、アタシは床に倒れた。
最期に見た景色は、一面赤色だった。
BAD END【真実に近付き過ぎた】